こんにちは。ドリる算数・計算くらぶを開発・運営している「ドリさん」です。
この記事は、前回の~中学受験特化~計算力を鍛えるロードマップ(概要編)の続きである、計算力の土台編です。
この記事では、「計算力の土台」の取り組み方を以下の順でお伝えします。
- 計算力の土台とは?
- 目標・取り組み方を決めよう!
- 優先度の高い項目
- まとめ
計算力の土台とは?
計算力の土台とは、中学受験に特化した基礎計算力プリントです。以下16項目あり、各項目25問ずつ問題を載せています。
「3けた + 2けた」「3けた−2けた」「2けた×1けた」「3けた÷1けた」「3けた÷ 1けた(あまり)」「逆算(整数)」「逆算(整数・4つ)」「小数から分数」「分数から小数」「小数か分数で計算」「最小公倍数」「最大公約数」「分数のたし・ひき算」「帯分数のたし・ひき算」「分数のかけ・わり算」「分数の逆算」
使い方
「全問正解かつ目標タイムをクリアするまで繰り返しチャレンジする。」という使い方をします。
取り組むとどうなる?
以下のような状態を根本的に解決する第一歩となります。
「3けた + 2けた」「3けた−2けた」「2けた×1けた」「3けた÷1けた」「3けた÷ 1けた(あまり)」「逆算(整数)」「逆算(整数・4つ)」「小数から分数」「分数から小数」「小数か分数で計算」「最小公倍数」「最大公約数」「分数のたし・ひき算」「帯分数のたし・ひき算」「分数のかけ・わり算」「分数の逆算」
使い方
「全問正解かつ目標タイムをクリアするまで繰り返しチャレンジする。」という使い方をします。
取り組むとどうなる?
以下のような状態を根本的に解決する第一歩となります。
- 計算問題に時間をかけすぎる
- 計算問題でいつもどこか間違える
- 暗算でできる計算も筆算をしていて効率が悪い
- 計算スペースが足りなくなるくらいメモが多く、ミスも多くなる
逆を言えば、計算力の土台を鍛えずに、これらの悩みを改善しようとしても難しいです。
計算力の土台プリントに取り組むのは地味に感じられるかもしれませんが、必ず力になります。
いつからやると良い?
計算方法を理解したら、できるだけ早い段階で取り組むのが良いです。
中学受験に必要な計算スピードを体感してください。
小数・分数を習っていない方も、取り組めるところから取り組んでみましょう。
中学受験に必要な計算スピードを体感してください。
小数・分数を習っていない方も、取り組めるところから取り組んでみましょう。
どこで手に入る?
ドリる算数に会員登録をすると、計算力の土台ページからダウンロードできます。(無料!)
また、解答はプリントの左上にあるQRコードを読み取ると見ることができます。
(もしくは、左下に記載のURLにアクセスすることでも見ることができます。)
(もしくは、左下に記載のURLにアクセスすることでも見ることができます。)
目標・取り組み方を決めよう!
では、「計算力の土台」に取り組むに当たって、目標や取り組み方を決めてみましょう。
決めるべきことは、
- 目標タイム
- 暗算をするかどうか(メモの有無)
- 取り組む順番・分量
です。
学力や志望校、割ける時間に応じて取り組み方を決めましょう。
学力や志望校、割ける時間に応じて取り組み方を決めましょう。
目標タイムについて
各プリントには、Aタイム・Sタイムの2種類の目標タイムを設定されております。
3つの目標の例・目安を挙げますので参考にしてください。
- 全項目ノーミス・Sタイム
目安: 四谷偏差値65以上の中学校を目指す方や、計算力を武器に戦いたい方 - 全項目ノーミス・Aタイム
目安: 四谷偏差値55以上の中学校を目指す方・計算問題の苦手を克服したい方 - 全項目ノーミス ・Aタイム×1.5倍
目安: ひとまず一通り正確に計算できるようになりたい方
最初は、Aタイムの2倍・3倍かかることも珍しくありません。
また、タイムが停滞し伸びづらい時期もあるかと思います。
しかし、集中できる環境で日々取り組んでいけば、グッと伸びるタイミングがきます。
継続して頑張りましょう。
どうしても難しい場合は、目標を変更したり、一旦別の項目に取り組むのもアリです。
お子様の学年や学習状況にもよりますが、全項目を制覇するのに、1ヶ月 ~ 6ヶ月以上かかります。
暗算をするかどうか(メモの有無)について
中学受験では、計算スピードだけでなく、メモをせずに解く「暗算」も重要になります。
暗算ができると、
暗算ができると、
- 計算スペースを節約し、見直しがしやすいメモになる
- 検算(たしかめ算)を頭の中でサッとできるようになる
など、大きなメリットがあります。
無理な暗算はミスの元ですが、そもそもの暗算力を鍛えておくとミスが少なくなるのです。
以下、計算力の土台で「暗算すべき項目」・「できるだけ暗算すべき項目」・「暗算しなくて良い項目」をまとめましたので、参考にしてください。
- 暗算必須の項目
次の10項目は、暗算必須です。メモをして解いているようであれば、暗算でできるように練習をしましょう。
「3けた + 2けた」「3けた−2けた」「2けた×1けた」「3けた÷1けた」「3けた÷ 1けた(あまり)」「逆算(整数)」 「小数から分数」「分数から小数」 「最小公倍数」「最大公約数」
- できるだけ暗算すべき項目
次の3項目については、できるだけ暗算を心がけましょう。 問題によってはメモをした方が効率的です。
「小数か分数で計算」
理想は全問メモなしです。
「逆算(整数・4つ)」
数字1つくらいのメモが理想です。
「分数のたし・ひき算」
暗算でできるものは暗算で解きましょう。
- 暗算しなくて良い項目
次の3項目については、暗算できなくても問題ありません。 ただし、メモが少なくなるような書き方で練習しましょう。
「帯分数のたし・ひき算」 「分数のかけ・わり算」 「分数の逆算」
取り組む順番・分量について
取り組む順番は、好きな順で良いですが、迷ったら上から順番に取り組みましょう。 また、すべての計算力の土台をクリアしていないうちは、計算力の土台に集中して取り組むことを推奨します。
ただ、現実には塾の計算問題集と併用する必要があったり、計算力の土台プリントだけでは飽きてしまい継続して取り組めないこともあるかと思います。
そんな時は、一部の項目だけに絞ったり、他教材と併用できる分量で進めていきましょう。
取り組んだらタイムを記録しよう
ドリる算数には、計算力の土台のタイム・ミスの数を記録できます。
記録をすると、どの項目が目標達成しているかどうかアプリ上で管理ができます。
ぜひ、タイムを記録して状態管理・モチベーションアップに利用しましょう。
(記録更新した時だけでも記録すると良いですね)
記録をすると、どの項目が目標達成しているかどうかアプリ上で管理ができます。
ぜひ、タイムを記録して状態管理・モチベーションアップに利用しましょう。
(記録更新した時だけでも記録すると良いですね)
ちなみに、計算くらぶ生の計算力の土台のデータは、講師側からも見えるようになっております。
このデータを踏まえてアドバイス・コメントしています。
優先度の高い項目
「忙しくて取り組む暇がない!」という受験生は、以下の項目をチェックしてください。当てはまるものがあれば、計算力を伸ばすチャンスです!毎日の計算問題集の取り組みを一旦ストップしてでも、取り組むようにしましょう。結果的に、効率よく計算力を伸ばすことができます。
「3けた + 2けた」「3けた−2けた」「2けた×1けた」「3けた÷1けた」を筆算することがある。
上記1つでも、普段から筆算をしている項目があれば、のびしろあり!です。 筆算しないで解けるようになるまで取り組みましょう。 また、例えば「3けた+2けた」が全くできなければ、「土台の土台」のページの「2けた+2けた」の教材から取り組んでみましょう。
「小数と分数が混ざった計算」で、必ず分数にして計算している。
分数と小数が混ざった計算をする際、分数に直すと全てのパターンを解くことができるので、「とにかく分数に直して計算すること」という指導を受けるケースがあります。
しかし、分数ではなく、小数に直して計算すると楽に解けるようになる場合も多いです。 分数で計算するか、小数で計算するかを使い分けできるようになると、計算レベルがグッと上がります。
「小数か分数で計算」に取り組み、小数に直して解くテクニックを身につけましょう。
「0.125や0.75」を瞬時に既約分数に変換できない。
中学受験では頻出です。瞬時に直せるように練習しましょう。大きなのびしろです。
「小数から分数」に取り組みましょう。
「帯分数の足し算・引き算」で、帯分数を仮分数にしてから計算する。
意外と多いです。「帯分数のたし・ひき算」取り組み、帯分数のままで計算しましょう。最初は戸惑うかもしれませんが、すぐに慣れて、今までの自分の計算の遅さにびっくりするはずです。
小数・分数が混ざった逆算でよく間違える。
複雑な逆算でいつもポロポロとミスをする方。「引き算の逆算で足すのか引くのか」「割り算の逆算で割るのか、かけるのか」の理解があやふやで、たまたま正解しているだけ、というケースがあります。
これはケアレスミスで片付けてはいけません。「分数の逆算」に取り組みましょう。
1/2 + 1/3など簡単な分数のたし算も通分をメモして解いている
「分数の足し算・引き算は、暗算ができない」という暗示にかかっている方、多いです。「真分数のたし・ひき算のメモ」の記事を参考にし、「分数のたし・ひき算」で練習してみてください。 暗算でとける計算も多いことに気づくでしょう。不要なメモが減り、綺麗な計算跡に近づきます。
まとめ
- 計算力の土台とは、中学受験の計算問題を解くために必要な基礎計算力を測り鍛えるためのプリントです。16項目あり、各項目25問ずつ問題がランダムで並びます。無料でダウンロードできます。
- 計算力の土台に取り組むことは、計算問題を速く・正確に解く第一歩となります。ここから始めるのが最も効率が良いです。
- 目標タイムを決め、プリントによっては暗算で取り組みましょう。タイムを記録し、完全制覇を目指しましょう。
- 忙しくて全部やってる時間がない、という方は普段の計算の様子を見て、優先度の高いものから取り組みましょう。
以上、中学受験に特化した計算力を鍛えるロードマップの「計算力の土台編」でした。
残り計算力のロードマップの記事2つ
- 基本姿勢編
- 仕上げ編
も作成していきます!お楽しみに!
【お知らせ】
「計算くらぶ」では、現在のお子様の取り組みに対して、計算力をどこから鍛えて行けば良いか、を具体的かつ継続的にコメント・アドバイスをしております。 また、現在、試験的に塾やご家庭での算数の学習の取り組みに対してもアドバイスをしております。受験算数の学習に悩みがある方はぜひご入会ください!